朝晩の涼しい空気が気持ちよく感じられるこの頃、気持ちはそろそろ冬のあったか小物へと向いていきます。一番に思い浮かぶのは、やはりストール。恐らく誰もが一枚は持っていると思いますが、ストールやマフラーは冬のファッション小物の中でも、日々違うものを着けてコーディネートの雰囲気の違いを出すことが出来るアイテム。そう、複数枚あっても困らないものです。
今回は、ストールの使い方が広がるアイテム、ZUTTOオリジナル【バランサーキュラー 2WAYストール】の受注会を開催します。
外ではストールをぐるぐると首に巻いて、顔をうずめてあったか。室内に入ったら、肩から羽織って腕までぬくぬく。ストールをそんな風に使う方は多いと思います。企画担当のスタッフもそうで、家の中でもストールを肩からかけていました。でも、日常で多くある「かがむ」「手を伸ばす」という動作の時に、どうしてもずり落ちてくるストールに、使いにくさを感じていたと言います。
ブランケットタイプの厚めの生地を羽織るボタン付きのもありますが、それは主に家のなか用。外出先でも使えて、必要ない時は畳んでバッグの中に仕舞える薄手のものは中々なかったことから、今回の2WAYストール企画が生まれました。
「シーンや寒さに応じて、使い方を無理なく変えられるストールが欲しい」
そんな想いから生まれた今回のストール、その2WAY仕様を見てみましょう。
特徴的なのは、腕を通す切り込みとフロントのジップ。羽織る時は、切り込みに腕を通せばポンチョのように安定して、常に腕を上げているか、掴んでいないと落ちてくる通常のストールに比べて格段に楽です。
シャツやセーターの上に羽織ってこのまま前を開けたままでも、コーディネートが際立って素敵ですが、フロントのジップを閉めると肩に掛けた生地が更に安定します。寒さ対策にも良いですね。
ジップの長さは約16cmと短めにしたのは、デザインの邪魔にならず、かつ下の生地のドレープを活かせるようにしたため。
秋口、就寝前にパジャマでリラックスする時にもポンチョ風に羽織るのも。ストールの薄さなので、羽織っても背中がモコモコせず、ソファや壁によりかかった時に違和感がありません。
寒さが増してきたら、いよいよストールとして首に巻く出番。
ジップがあるから邪魔かな?と心配になるかもしれませんが、巻く時に内側に折り込めば全く問題ありません。ジップが短く柔らかいことと、持ち手も小さめのものを選んでいるからか、巻いた時に金具が気になるというスタッフはいませんでした。
今回、ストールの端にフリンジを付けなかったのは巻いた時のすっきりとした雰囲気を大事にしたかったから。後述しますが、採用したバランサーキュラーという生地は端を縫製する必要がなく、その分縫い目がないのですっきりとした見た目になります。それを活かすためにも、あえてフリンジを付けず、コーディネートの邪魔をしない大人らしい一本になりました。
縦約200cm×横約58cmのサイズにもこだわりました。通常、ストールはもう少し横幅が広いものが多く、巻いた時に首元にボリュームが出てその分暖かいのですが、ボリュームがありすぎるとバランスが悪く見えたり、首が疲れることもあります。使わない時は手で持ったりバッグの中に入れることも考えると、大判ストールとマフラーの中間くらいのサイズ感がちょうど良いと感じたのです。
「バランサーキュラー」という生地は、布帛とニットを融合させた”WOVEN KNIT”。
特徴は、
・動きやすい:編み物の伸縮性があり、程良いテンション。身体に馴染む着心地の良さがあります。
・型崩れしにくい、シワになりにくい:素材の復元率が高いため、コンパクトに折りたたんでもシワになりにくいのは嬉しい点。動くことで生ずる生地の崩れが起きにくく、肘などの曲げる箇所も跡になりにくい素材です。
・ほつれにくいから、軽く仕上げられる:裁断するだけで、端処理をしなくても使えるのでその分縫い代や余分な糸を必要とせず、結果軽いアイテムが出来上がります。また、縫い代がないことは、生地の段差が生まれないということなので、肌当たりの良さにもつながるのです。(今回のストールは、ジップを縫い付けるためにその部分は縫い代があります。)
「羽織る」と「巻く」の両方を無理なく成立させるためにも、色々と生地に悩みましたが、これらの機能的な良さに加え、バランサーキュラー生地の上品な光沢と色合いにも惹かれました。
色はBEIGE・RED・NAVY・BROWN・GREYの5色からお選びいただけます。それぞれ、濃淡のある糸を使っているので生地とした見た時に単色ではなく、少しまだらな奥行きのあるカラーです。
大きく分けて、羽織る・巻くの2WAYですが、羽織り方も巻き方も自分好みにアレンジができ、お家ではブランケットのように使えたりと、用途を変え外でも中でも活躍する一枚で、何役にもなるカメレオンのような楽しいアイテムになりました。