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【オンリー椀スタッフ購入品レビュー】佇まいが美しく、暮らしにちょうどいい大きさはまさに一生もの。ろくろ舎の真塗の漆のドンブリが届きました。

 

今回レビューを行うのは、オンリー椀企画スタッフM。初めて自分で選んだ漆器は、忘れられない体験になったようです。(愛用レビュー2022年5月時点)

 

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漆器というと、伝統的な暮らしの道具、そして手入れが必要で高貴なイメージがあるもの。そんな風に思っていました。どこか自分の暮らしには取り入れにくいようにも感じていましたが、丈夫で長く使えるということは知っていたので、生活が変わるタイミングで自分の暮らしに合ったものを迎え入れたいと思っていました。そんな漆器のイメージが変わった出来事が2つありました。

 

1つは、週末に訪問した温泉旅館のディナーで使っていた漆のお皿やお椀がとても素敵だったこと。すべすべしていて手触りがよく、出来立てのものを入れていても手が熱くない。そして何より佇まいが美しく、手頃に揃えられるものではないと分かっていても、少しずつ集めたいという気持ちがむくむくと湧いてきました。

 

そして2つ目は、ろくろ舎の酒井さんに出会ったこと。伝統工芸を受け継ぐ職人でありながら、柔軟な考え方で、時代を見ながら新しいことにも積極的に取り組む「現代の職人」といったところ。「今の若い人にも漆器に触れて欲しい」という思いを大切にしていて、漆器の価値を再定義することを重要と考えている方です。「漆器は手入れが難しいと思われている方もいると思うんですが、そもそも漆器はかつて防具にも使われていたほど丈夫なもの。もちろん無理な乾燥や熱で漆が剥がれてしまうこともありますが、あまり気負わずどんどん使っていって欲しいです。」とのこと。

 

 

買い物に行くたびに量販店で安く売っている漆器を横目で見つつ、"用意された物の中"から選ぶよりも、"自分に合ったものを探したい"と思っていた自分には、セミオーダーで自分の欲しいお椀をオーダーできるオンリー椀は非常に魅力的。ろくろ舎の酒井さんとじっくり企画を温めて開催したのが昨年の話です。

 

 

選んだのは、ドンブリ

 

オンリー椀 ドンブリ(仕上げ前)

 

昨年の受注会でドンブリを初めての漆椀に選んだ理由は、主に3つあります。

 

1つに、能登地方に伝わる合鹿椀(ごうろくわん)に近い、高台が高い形であったこと。以前著名な作家の方の素敵な合鹿椀を見かけたことがあって、そのどっしりとした見た目が格好良く、ずっと憧れていました。このドンブリを見かけた瞬間に、これだ!と思い、すぐに購入を決意。長く使ったら色を変えて塗り直したり、蒔絵をつけたりもできるので、まずはとにかく漆器に触れてみたいという思いで手に入れました。ボウルのような形のドンブリ椀ではなく、クラシックなデザインが良かったので、その点も○。このドンブリはギリギリ片手で持てるくらいのサイズ感で、スタッフの中でも人気が高かったです。

 

オンリー椀 ドンブリ(仕上げ前)

 オンリー椀 ドンブリ(真塗り 黒)

 

そして2つ目に、大きさ(量)が本当にちょうどいいこと。大人になると丼料理を作ってもご飯の量が少なくなるので、意外とこのくらいのサイズがいいかな?と思い、選びました。後ほど使用感はお伝えしようと思いますが、結果的に大正解。大きすぎる器には、たくさんの量を入れないと見栄えしないですが、高さのあるこの形なら、量が少なくてもギュッと詰まっているように見えて、作っていて気持ちがいいです。

 

切って乗せるだけでも、美しいドンブリのおかげで雰囲気が出る(オンリー椀 ドンブリ(真塗り 黒))

 

最後に、横幅がないので小さいキッチン棚でも幅を取らないこと。あまり収納に余裕のない我が家には、食器は重ねて収納しやすいことが重要。高台が高めなので高さは出ますが、軽くて取り出しやすいのも漆椀のいいところです。

 

 

 

届いたのは、オーダーから10ヶ月経ってから

 

2022年5月。2021年の夏にオーダーしたオンリー椀がやってきました。

 

今回は真塗りという非常に丈夫な塗りでオーダーしたため、オーダーから到着まで約10ヶ月かかりました。漆は一定の湿度と温度がないと乾かないということをご存知でしょうか。実は湿度が低いと乾いてくれないので、その年の気候や、季節の移り変わりの速度に非常に影響を受けます。自然に大変左右されるため、お届け時期が読みにくいのですが、無事に届いた時に箱を開けるワクワク感がありました。

 

※昨年度のオンリー椀の納品形態のため、今期の箱のデザインは変更になる可能性があります。

 

 

今回私が選んだのはドンブリ。いわゆる「漆のお椀」らしい、赤と黒の真塗りを選んで、1つずつ購入しました。

 

 

箱を開けると綺麗なお椀が現れました!乾きたてなので、まだ漆の香りがします。

 

 

手に取ってみると、すべすべとした漆の質感が美しく、女性でも手が小さい方でなければ片手で持てるくらいの大きさ。

 

 

届いて最初に作ったのは・・・

 

まず最初に作ったのは、カツ丼。ご飯が少なめでも、高さがあるのでメイン料理として見栄えがします。食べ盛りのお子さんがいる方には少し小さいドンブリですが、大人なら十分な大きさだと思います。

 

 

次に作ったのは、親子丼。簡単な料理ですが、漆の器に入っているだけで、普段より美味しそうに見えるから不思議です。

 

 

ドンブリを使っていて、海鮮丼も似合うのではないか?と思い、早速作ってみました。思っていた通り、このドンブリの形だと具がギュッと詰まっていて見た目も美しい。この時もご飯茶碗1杯分くらいの量を入れています。

 

 

さらに、前日の残りで作った昼ごはんのカレーうどんにもドンブリを使用してみました。実は漆椀は油分に強いので、カレーなどの匂いが気になるものにも◎。汁椀やお茶碗だとちょっと小さいけれど、大きなお皿を出すほどでもない時に、小回りがきく大きさなのです。

 

 

試しに、旅行のお土産でもらったご当地ラーメンを作ったので、こちらにもドンブリを使用してみました。規定量で作りましたが、正直一人前の麺類を入れるサイズとしてはドンブリはギリギリの大きさなので、普段からたっぷり食べない方向け、もしくは夜食用(素うどんなど)にお使いいただくという使い道が一番いいかなと感じました。(形状上仕方ありませんが、高さがある分、スープも飲みにくいです)お野菜やお肉たっぷりにしたい場合は、もう1つ大きめのラーメンバチなどを使う方が見た目にもいいかなと思います。

 

オンリー椀 ラーメンバチ(仕上げ前)

こちらが新作ラーメンバチ。とっても好評をいただいていて、目はじきや真塗り黒など、黒っぽい色が人気です。

 

その他、朝ごはんのお茶漬けや、具沢山のお味噌汁にも使用してみましたが、本当に使い勝手が良い!というのが、素直な感想です。1つあるとすごく便利で、迎え入れて良かったなと思いました。

 

お手入れも意外と難しくなく、使ったらすぐ洗ってふきんで拭いておくだけにしています。特に真塗りは防具にも使われるほどの丈夫さなので、直射日光と極度な乾燥を避ければ、気兼ねなく使うことができる点も真塗りの良さです。

 

 

 

◇ろくろ舎のブランドページはこちらから

 

丸物木地師である酒井義夫さんが福井県鯖江市で立ち上げた木製品の工房、ろくろ舎(ロクロシャ)。北海道生まれの酒井さんは、木製品メーカーへの入社を機に福井県鯖江市へ移住します。そこで木地師であり伝統工芸師でもある山口怜示さんに師事、木地師としての技術を習得しました。退社後には、越前漆器の伝統工芸師である清水正義さんの元で技術を磨き、2014年に木地製作の工房ろくろ舎(ロクロシャ)を立ち上げました。伝統的な丸物木地師としての技術を継承しながら、木材を中心に素材・製法にこだわることなくプロダクトを製作する、「価値の再定義」をコンセプトにしています。

 

 

投稿者: ZUTTO編集部 日時: 2023年07月07日 16:20 | permalink

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