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英国の服と小物を、日々の装いに。

 

今回のテーマは、「英国の服と小物」。

英国の装いといえば、タータンチェックやアーガイル模様など、これ一つあるだけで

たちまちクラシカルな装いに早変わり、というスパイス的な立ち位置のアイテムが

思い浮かびますが、トラッドスタイルの魅力は絵柄やカラーリングだけにとどまりません。

長く愛用したいと思って手に取った定番アイテムを改めて見てみると、

実は英国製だった、ということも多々あります。

ものづくりの伝統と職人の技によって裏付けられた英国の製品は

実はシンプルで他のお洋服とも合わせやすいという特徴がありました。

英国で生み出されたアイテムを中心に、その魅力とコーディネートをご紹介していきます。

 

トップス:CARRAIG DONN クルーネックカーディガン

スカート:EASY KILT (73cm) DRESS GORDON

バッグ:MINI FELIX tan

 

【古くから受け継がれる工場・工房による物づくりの精神】

 

今回取り上げる「英国」は、いわゆる「United Kingdom(UK)」を指します。

イギリス本島(イングランド)にウェールズ、スコットランド、北アイルランドを加えた

英国全体の地域を含みますので、実に様々なものづくりのバリエーションがあるのもうなずけますね。

そして、英国は常に流行の発信地でした。かつての黄金期だったヴィクトリア朝時代に始まり、

モッズ、パンクのような現代ファッション史も英国なしに語ることはできません。

常にファッション界のトレンドセッターである英国ですが、

歴史的な背景をみると、18世紀末から19世紀にかけて起こった産業革命が

英国における産業としてのファッションを大きく発展させたという一つの見方が出来ます。

古くから、この地域には羊毛を主とした毛織物産業が古くから根付いており、産業による富の蓄積がありました。

この資本に新たな発明、豊富な労働力という様々な要因が加わり、産業革命が起こります。

織物加工のスピードを飛躍的に向上させた新しい織り機や、

蒸気機関による動力・輸送力の発展が、英国という国を「世界の工場」として知らしめたゆえんなのです。

ファッショントレンドを生み出すのは言うまでもなくそれぞれの時代のデザイナー達ですが、

その礎を作ったのは、生産現場を支えるに足るこの国の資本と職人の力、そして発明の力だったというのは興味深いですね。

 

 

 

また、長きにわたってものづくりを続けているファクトリーブランドが多いというのも、

英国のものづくりの特徴の一つ。

一般に、服、バッグ、アクセサリーのように一般的なファッションアイテムの多くは、

ブランドが決定したデザインを、自社工場で製造するかもしくは他社の工場に依頼して製造したものです。

ブランドが自社工場を持っていて、製造までの一連の流れを

自社で賄うことが出来る場合もありますし、

自社工場は持っていながら、特殊な素材や高度な技術を要する一部の製品は

専門技術を持った工場に依頼して製造するという場合もあります。

この「工場」=「ファクトリー」なので、

ファクトリーブランドとはつまり、工場ないしメーカーが直接発信するものづくりが

ブランド化したもの、という意味になります。

通常は他のブランドが企画したアイテムの製造を請け負い、

対ブランドでビジネス展開するメーカーは、

原料調達の太いパイプ、素材の扱い方に関する知見、

縫製をはじめとする製造品質の高さという点でプロフェッショナルです。

そうした、織物生地やニットヤーン(毛糸)を名だたるブランドに提供してきた

ファクトリーが、自らデザイン・製造したアイテムを提供しているファクトリーブランドが多いということは

それだけものづくりの信頼が厚いということを意味します。

 

 

 

【コートや靴も、クラシカルかつカジュアルに】

 

ここで、そんな英国のアイテムを取り入れたコーディネートを一つご紹介。

 

 

 

トップス:CARRAIG DONN クルーネックカーディガン

スカート:EASY KILT (73cm) DRESS GORDON

コート:ワークコート Navy

バッグ:サッチェルバッグ 14.5/D.Brown

 

これぞトラッドスタイルとも言うべきニットカーディガンに、

クラシカルなプリーツスカートを合わせた装いです。

英国らしいタータンのプリーツスカートに

フロントに付いたバックルが古風な佇まいのサッチェルバッグという

スクールガール風の組み合わせに

オーバーサイズのワークコートと足元にはスニーカーをプラスすることで

大人の女性に似合うシルエットへと仕上がっています。

 

 

 

 

コーディネートの引き立て役となっているのが、Yarmoのワークコート。

Yarmo(ヤーモ)は1898年にイギリスで創業された、ワークウェアを中心に展開する老舗のファクトリーブランドです。

元々はニシン漁に従事する人に向けたスモックタイプのエプロンや上着を手がけ、

イギリスの多くの港に店舗をオープンしました。

 第二次世界大戦により、一時は漁業従事者からのニーズが減少したものの、

頑丈なコットンツイル生地を用いることによる高い保温性と耐久性、

快適に作業するための優れたパターンなど、働く人々のことを考えて作られたYarmoの製品は、

他職種からも人気を集めました。現在では、英国国防省をはじめ、有名企業の制服製造も委託されています。

 ワークウェアならではの素朴な雰囲気と、使い続けることでより味わい深さを増していく素材感が魅力のブランドなのです。

 

 

また、程よく全体のスタイルをカジュアルダウンしてくれるのがスニーカー。

 WALSH(ウォルシュ)のスニーカーの何よりの特徴は、全て手作業で作り出されていること。

縫製から底付け、パッキングまで、イギリスのボルトンにある自社工場で行っており、

かつてオリンピック出場者やエベレストの登山隊など様々な顧客の要望に応える創始者の

クラフトマンシップを受け継いだ職人たちが一足一足を丁寧に作り続けています。

イギリスらしいクラフトマンシップと端正な顔立ちのスニーカー。

一足持っているだけでぐっとこなれた装いを作り上げることが出来ます。

 

 

 

【ベーシックなホワイトニット】

 

タータンやアーガイル柄のようにこれぞイギリスというアイコンもある一方で、

シンプルかつベーシックで、どんなコーディネートにも違和感なく馴染む

英国のアイテムももちろんたくさんあります。その筆頭が、ニットアイテム。

もともと、イギリスは古くから羊毛の製造がさかんで、

ニットヤーンを提供するファクトリーや、名だたるハイブランドのニットを手がける工房が

数多く存在しており、その伝統は現代へと受け継がれています。

その中でも、最もシンプルかつごまかしの効かない定番アイテムといえば、白いニット。

 

 

筆頭はスコットランドの老舗メーカーから。

柔らかな糸で編まれた、軽くて暖かいHarley of Scotland(ハーレーオブスコットランド)のセーター。

美しい発色が魅力な良質で伝統的なシェットランドとフェアアイルニットを作り続ける老舗ブランドです。

何百年もの間、シェットランドからフィファの土地で作られていたセーターは

快適さと暖かさを提供するだけで無く、変わりやすい北の海で働く人々を認識するため

にセーターの柄には一点一点意味がありました。

この伝統的で美しい柄や色にインスパイアされた、

軽く柔らかい普段の生活で着こなせるセーターを提案したのがブランドの原点。

ホワイトニットの他にも、様々なカラーのセーターが揃いますよ。  

 

 

 

同じくスコットランドのROBERT MACKIE(ロバート マッキー)は、

エアーシェアという都市で1845年に設立されました。

スコットランドの伝統的な帽子、ボンネット作りは400年前まで遡ることができ、

かつては地域の伝統的な産業でしたがいまでは

ROBERT MACKIE(ロバート マッキー)が唯一残るボンネットメーカーなのだそう。

ざっくりニットというよりは、割と目がきっちりとしているので

柄が綺麗に出る上に風を通しにくく、暖かな印象です。

編み目がフラットなので、巻き方によってすっきりにもボリューミーにも巻くことが出来ますよ。

 

 

セーター、マフラーときたら、帽子も欠かせません。

Highland2000は、本格的なハンドフレーム手法(人の手で編み機を作動させる)が特徴。

この製法は、その後の英国ウール産業界に多大な影響を与えたといわれ、

伝統技術が失われつつある現代において、このブランドの優れた技術や質の高さは、世界中から高く評価されています。 

ウェールズを代表する山岳種「ウェリシュマウンテンシープ」の羊毛は、

海に囲まれた風雨の強い地方で育てられるため、丈夫で保温性抜群。

そんなHighland2000は、英国の伝統技術を継承しながら、

自然素材へのこだわりを感じられる高品質なニットを作り続けています。

 

 

【足元で差がつく】

 

また、英国メイドのファッションアイテムでぜひ取り入れたいのが、靴です。

雨が多くて天気が悪いイギリスでは、実用的で伝統を重んじる革靴が長年愛されてきました。

 

 

1970年代に設立されたCATWORTH(カットワース)は、先代の馬具職人が、

英国で競技者人口の多いダンス市場に参入し、ニュービジネスを始めたことがきっかけから誕生したシューズブランド。

エリザベス女王も後援者として名を連ねる程の由緒正しいブランドで、

ブランド設立以来、全ての製品を英国ノーザンプトンの自社工場で製造しています。

 

 

 

通常、室内で履くためのダンスシューズですが、ステップやタップを多く踏むため耐久性が高く、

日常の外履としても十分なものなのです。

レザーの柔らかい質感は、履くたびに足に馴染み、

アウトソールは、軽快な歩行と足元を優しい雰囲気に演出してくれます。 

真っ赤なバレエシューズは、デニムにもスカートにも相性がよく

子供っぽくならず大人の女性らしい品格を演出してくれます。

 

 

【コーディネートを引き締めるアイテムたち】

 

ここまで、英国のブランドを中心にセレクトしてきましたが、

オーセンティックなアイテムは、もちろんどんなお洋服ともコーディネートしやすいのが嬉しいポイントです。

 

 

トップス:Le minor バスクシャツ 115 MARINE/BLANC

ボトムス:シェットランドウールリネン ガウチョパンツ

コート:LONDON TRADITION ダッフルコート Black

帽子:キャスケット帽 GATSBY

ストール:ストール Dress Gordon

シューズ:SHELLCAP HIGH KURO/OFF

 

すっきりシルエットのボーダートップス+ゆったりボトムスという

着心地重視の基本コーディネートに、ツイードのキャップとタータン、

ダッフルコートという英国のアイテムを組み合わせることで全体を引き締めた装いです。

足元もハイカットスニーカーというカジュアルな装いですが、

アウターと小物の力でカジュアルダウンしすぎることなく、品よく見えるのが特徴です。

 

 

 

英国の服と小物でつくるトラッドスタイル、いかがでしたか。

英国生まれの服と小物を深掘りしてみると、

タータンやダッフルコートなどアイコン的なアイテムはもちろん、

ベーシックなホワイトニットのように様々なバリエーションがありました。

デザインで選ぶという楽しみはもちろん、

こうしてものづくりの歴史的背景を知るとさらにコーディネートが楽しくなりそうですね。

 

 

▼Harley of Scotland(ハーレーオブスコットランド)

 

▼Yarmo(ヤーモ)

 

▼WALSH(ウォルシュ)

 

 

 

投稿者: 斎藤 日時: 2016年12月01日 11:00 | permalink

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