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冬が来る前に知っておきたい、鍋とIHのこと

 

コトコト静かに煮込んだ温かなスープや熱々のフライパンでジュッと焼き付けた肉料理。気温が低くなるとこうした鍋料理が恋しくなるものです。最近ではガスコンロのほかにもIHクッキングヒーター(電磁調理器)も一般的になったため、調理器具も対応する必要性も。IHに対応しているためには鍋にも特定の条件が必要となりますが、環境と好みに合わせて鍋料理の美味しさを引き出す鍋を選んで、温かく過ごしてみませんか。

 

 

炒めたり焼き付けたり、茹でたり揚げたり。まずは様々な料理のバリエーションに対応する、鍋をご紹介します。

 

■万能フライパン

 

最初に持ちたいのは、基本のフライパン。フライパンは肉や野菜を焼くのはもちろん、蓋を使ってお魚を蒸したり、軽い揚げ物料理にも使える万能鍋といっても良いですね。 中でも鉄製のフライパンは、高温にも十分耐えうる抜群の強度と長時間熱を保つ保温性を誇ります。

 

 

こちらはde Buyer(デバイヤー)のエレメントフライパン。1830年にフランスで創業したde Buyer(デバイヤー)では、180人にも及ぶ職人が産業革命時から使用している300もの機械で鍋や釜を製造しています。確かな品質を保ちひとつの工場で一貫して生産を行う希少な金物メーカーです。

 

 

エレメントフライパンは使い始めこそシルバー色ですが、火にかけていくうちに色味が黒に近くなり、鍋自身が耐久性を高めていきます。一度熱が回れば簡単に冷めないため、弱火でも十分に調理が可能。シンプルにソーセージやベーコンを焼き付けてみると、外はカリッと中からじわっと肉汁が溢れるジューシーな焼き上がり。この美味しさはじっくりと食材へ熱を通す鉄鍋ならではです。

 

鉄製のフライパンは使用後に洗浄し、火にかけて水気を飛ばす一手間が必要になりますが、使うほどに油が馴染んでいくため徐々に調理しやすくなっていくという側面もあります。手間はかかっても、自分で美味しさを引き出していく。そんな楽しみを味わうことの出来る鍋です。

 

鉄製フライパンの使い方はこちらをご参考に:

 

■深さのある片手鍋

 

フライパンよりも深さのある片手鍋もまた、汎用性の高い鍋。お湯を沸かして麺類を茹でたり、お味噌汁を作ったりと水を使う料理に向いています。

 

 

片手鍋でちょうど良いと感じるサイズは、直径16cm前後のもの。女性でも片手で持ちやすく、1〜2人分の料理が作りやすいサイズ感です。工房アイザワの両口付ミルクパン(直径13cm・15cmの2サイズ)は、樫の持ち手と18-8ステンレススチールがデザイン性のある美しい形を作った片手鍋。ステンレスは錆びにくく丈夫、さらに軽量な点が使い勝手の良い嬉しいポイントです。

 

 

ずんぐりと丸みを帯びた持ち手も持ちやすさをプラスしていて、口が両サイドにあることで、利き手を問うことなく、注ぎやすい作りになっています。

 

大正11年より日本一のステンレス加工産地である新潟県燕市でステンレス製品を作り続ける工房アイザワは、道具としての使い易さを追求し、良質で丁寧なものづくりを行っています。職人による手作業を大切にし、装飾性を削ぎ落とした上で、使いやすく美しいデザインを実現しています。

 

 

代わってこちらはDANSK(ダンスク)の片手鍋。底面に幅をもたせた本体に、鍋敷きにもなる蓋と、優れた実用性に加えてスパイスを効かせた鮮やかな色使いが北欧ならではのデザインです。

 

 

本体は熱伝導率が良く、洗浄のしやすい琺瑯製。琺瑯とは鉄を下地にガラス質の釉薬をかけた素材で、鉄の持つ強さとガラスが持つ硬質な美しさ、錆びにくさを融合させたものになります。鉄ともガラスとも異なり、キッチン用品に最適な機能を持った原料といっても良いですね。

 

 

■メインのための両手鍋

 

家族分のお料理をしたり、食卓にそのまま運べる鍋なら両手に持ち手がついた大きめの両手鍋が欲しいところ。深さと大きさを活かし、煮込み料理や蒸し料理などメインになるお料理に向いています。

 

 

柳宗理(やなぎそうり)の鉄鍋シリーズは岩手県盛岡市で作られる南部鉄器。土鍋ともまた違う趣で、滑らかな曲線を描いたフォルムは和食だけでなく洋食にも合うモダンな作り。全体が鉄で作られているので、火にかけるとまんべんなく熱が通り、長時間保温してくれます。

 

 

 

南部鉄器と耳にするとどこか重厚な印象がありますが、柳宗理の鉄鍋は現代で使い勝手の良いようにリデザインされているのが、魅力のひとつ。例えば、鉄鍋(浅型)は蓋まで鉄製のため火にかけると蓋も熱くなり、また重量があるものの、蓋つかみ用のハンドルが付いていることで、より身近に使えるものに。

 

 

 

蓋まで鉄、という点に抵抗感がある場合は、蓋のみステンレス製の鉄鍋もおすすめ。重量が軽減し、衛生的にも優れた鍋になっています。

 

 

 

 

こちらはdansk(ダンスク)の両手鍋。片手鍋同様に、蓋がクロスして鍋敷きになる特徴的なデザインです。

直径18.5cmは2〜4人分のスープや煮込み料理にちょうど良いサイズ感。女性の方でも持ち上げやすく、さらに食卓にそのまま置いても可愛らしいデザインです。シチューなどの洋食を振る舞うなら選びたい、メインになる両手鍋です。

 

 

鍋料理はガスコンロのほかにも、IHの備え付けがある家庭やアウトドア用に個別のIHを使用されている方も多いのでは。ガスとIHの違いによって使える鍋も変わっていきますが、IHで使える・使えない理由が分かると、それぞれの調理方法に適したものを見つけることが出来ます。

 

「IHに対応している鍋」とは、一言で言うと「磁力を通して熱を伝えることが出来る鍋」という意味。IHは火を使わずに電流によって熱を加えるように設計されているため、鍋に磁力が通ることが必要となります。その条件を簡単にいうと、鍋の底面が平らであり、かつ鍋底に磁石が付く素材であることです。

 

素材別に見ていくと、一般的に鉄製の鍋と琺瑯鍋はIHに対応しています。

 

 

※尚、厳密なIH対応の可否についてはサイズや鍋の機能によっては異なります。予め製品ごとにご確認ください。

 

ステンレス製の場合、ステンレス原料の配分によってIH対応可否が異なります。ステンレス18-8(クロム18%、ニッケル8%)は磁力を通さないためIHに対応していません。また、銅製の鍋や土鍋も、加熱が出来ないためIH対応不可になります。

 

尚、「IH対応」の鍋はガスコンロでの使用も可能です。ご使用環境に合わせて、適切な鍋をお選びください。

 

 

 

 

■火力に注意

さて、様々な種類の鍋をご紹介してきましたが、鍋を扱う上で、共通で注意したいのが火力。鍋は素材によって熱伝導率が異なるため、温まるまでの時間が異なりますが、あまりに火力が強すぎると、予想よりも高温となって食材の焦げ付きのほかに、鍋本体の破損や火災の原因にもなります。

 

火力は鍋底を越えない程度に抑えるのがポイント。また、土鍋の場合は急激に火力を上げると破損の原因となるため、弱火からじっくりと温めていくことをおすすめします。

 

■お手入れは使用後すぐに

 

基本的に鍋は通常の食器同様、食器用洗剤での洗浄がお手入れ方法となりますが、鍋に長い間食材を入れっぱなしにしていたり、スープなど汁物もそのままに残しておくと雑菌の繁殖の原因になり、鍋に跡が残ってしまう原因になります。そのため洗浄は使い終わったらすぐに行ってください。

 

投稿者: 植田 日時: 2017年10月05日 11:00 | permalink

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