真っ青な空に白い雲。照りつける太陽の日差し。そんな夏らしいお天気の日に、あったら良いなと思うのがサングラスです。日本人は瞳の色も濃く、欧米と比べるとサングラスを日常的に着用する人は少ないものの、逆に夏にサングラスを使いたいと思うと上手な選び方が分かりにくいものです。そんなサングラスの選び方と長く使うための心がけを紹介します。
サングラス HARE(アンバー)
目元が隠れるので、ベーシックなものを選べば大きく失敗しないだろうと当たり障りのないデザインのものを選んだはずなのに、なぜかしっくり来ない。サングラス選びにはそんな失敗がつきものです。確かに目元が隠れるサングラスですが、顔の輪郭やレンズの大きさなど、ちょっとした違いで似合う/似合わないの差が大きく出てしまうもの。サングラスが欲しいなと思った時、気をつけたいポイントは大きく分けると「レンズの色」「フレームの形(シルエット)」です。
サングラス SUN #E
【実用的なブラック】
サングラスの王道といえば、ブラックカラーのレンズですね。日差しを遮るという用途から言っても、ブラックのレンズは一番実用的ではずれのないカラーであると言えます。また、太陽光を平均的にカットするため色調の偏りがなく、風景を見た時に違和感が少ないという点でも実用的。自然な視界が楽しめるため、ドライブや旅行、マリンスポーツなど幅広い用途での日常使いにぴったりです。
サングラス SUN #C (BLACK)
サングラス SUN #C (TORTOISE)
【顔の陰影が強調されお洒落なブラウン】
ベーシックカラーから選ぶなら、ブラウンもおすすめ。ブラックと比較すると、まぶしさの防止に加えてコントラストを調整してくれる効果もありますので、曇りの日のお出かけやドライブ、ゴルフのようなフィールドスポーツにも向いています。目元が完全に隠れないのでちょっと心もとないと思われる人もいるかもしれませんが、ブラウンのレンズは、かけた時に顔の陰影が強調され、顔の彫りを深くみせることが出来るため、顔の印象がグッとシャープに仕上がります。ブラックだとかえって顔が怖い印象になってしまうこともあるため、より「お洒落に見せたい」という希望なら、ブラウンを選ぶと良いでしょう。
サングラス 0PO3105S(24)
【顔色がぱっと華やぐ、カラーレンズ】
ちょっと前までは、サングラスは「黒」が定番中の定番でしたが、近年台頭しているのがカラーレンズ。目が隠れてしまうレンズよりも、表情がわかりやすく、顔色も明るく見えて、印象の良いレンズです。
サングラス HARE(ライトロゼ)
選び方のコツ:髪の色に合わせるとよく馴染み、失敗しない
眩しさを緩和するという用途と、かけた時の印象で選ぶほかに、もう一つ気をつけたいのが、自分の髪色に馴染むかどうか。試着出来ないオンラインショップでサングラスを選ぶ時はもちろん、お店で試着出来る場合でも、サングラスを着用した状態だと鏡に映る自分の姿もレンズの色味で補正されたカラーになっているため、髪の色にマッチしているかどうかが、意外な盲点になります。試着が難しい場合は、髪の色にマッチするかどうか考える、店頭で試着出来る場合にも、お店の人にアドバイスを貰うなど、工夫してみるとより自然にマッチするサングラスが見つけられますよ。
サングラス SUN #C
【迷った時には、顔なじみ抜群のウェリントン型】
メガネを選ぶ時と同じで、一番顔の印象を左右するのがフレームの形です。大きく分けると「丸」「四角」のどちらを選ぶかになりますが、これがなかなか難しいもの。丸は優しい印象に、四角はキリッと格好良い印象になるというのが一般的ですが、どちらがより似合うかどうかは人それぞれ。いろいろ見て回って、それでも決まらないという時におすすめなのが、「ウェリントン」タイプ。丸みを帯びたデザインですが、不思議と丸顔の方にも四角い輪郭のお顔にもしっくりと馴染む定番スタイル。
サングラス SORA(マッドブラック)
サングラス SORA(ブラウンカーキ)
【落ち着いた印象のボストン型】
ボストン型は縦横の幅が広めで、ウェリントンと同じく多くの日本人に似合うと言われている人気の形。サングラスを付けてキツい印象になりたくないとき、優しい印象を作ってくれます。
サングラス YAMA(ブラック)
サングラス YAMA(ブラウンハバナ)
【差がつくサーモント型】
定番のデザインは既に持っていて、遊びのあるデザインも取り入れたいという時には、ぜひ「サーモント」型を。レンズ上半分だけにフレームがあるものをサーモントと呼ぶのですが、セルとメタルのコンビネーションで、セル生地の部分は眉毛の様になっているタイプ。1950年代、アメリカ軍の将校モント氏が眉毛が薄いことで威厳が無いのではと思い、テーラーに相談して作られたという形と言われています。メガネにしてもサングラスにしても、フレームの上枠と眉のカーブが合うかによって似合うかどうかが大きく変わるのですが、フレームの上枠が強調されていると、とても凛々しい印象になります。個性的なデザインのようですが、丸みがあるレンズと縦幅が短いデザインは、日本人に似合う形で人気のシリーズです。
サングラス 0PO3105S
【夏の楽しい気分を押し上げる、ラウンド型】
丸い形のフレームのラウンド型は、陽気で親しみやすい印象を与えます。ビーチやリゾート、クールなファッションの外しとしても活躍します。
サングラス SUN #H
【正しい付け外し方と磨き方】
片手でメガネやサングラスを掛けたり外したりという動作をすると、必ず片方だけに負荷がかかります。一度だけではさほど影響はないものの、毎日何度も行う動作ですので、同じことを長年繰り返すと、フレームの歪みに繋がります。フレームが歪みメガネの左右のバランスが崩れると、顔にフィットしなくなります。必ず、メガネは両手で持って付け外しするようにしましょう。
また、レンズを磨く時にも要注意。2枚のレンズをそれぞれ拭く時、無意識に反対側のレンズを強く持って、ゴシゴシ拭いていませんか?つい、反対側のレンズの縁やテンプル(つる)をギュッと握って強く磨いてしまいがちなのですが、これもメガネの付け外しと同じ理由で、眼鏡に負担がかかってしまいます。ですのでクロスを使ってレンズを拭く時には、磨きたいレンズ自体を片手で持つようにしましょう。最初は少しコツがいるのですが、フレーム部分を指で挟んで持ち、クロスで優しくレンズの汚れを拭き取るようにすると上手に出来ますよ。
【気をつけたい保管方法】
夏に出番の多いサングラス、運転中に使うという方も多くいると思いますが、高温になる夏の車中に置いたままにすると、変形・変質の可能性がありますので、車を降りる際もメガネケースに入れて持ち歩いた方が良いでしょう。また、メガネ同様にフレームの「歪み」は大敵。少し歪んだだけで左右のバランスが崩れてしまい顔にフィットしなくなってしまいます。カバンに入れて携帯する時は、ケースに入れて保管するようにしましょう。歪みを防ぐのはもちろん、レンズに傷が付きにくくて安心ですよ。
▽今回登場したサングラス
IZIPIZI(イジピジ)
気軽に揃えられる価格と素材が楽しい、パリ発のアイウエアブランド。キッズメガネや、ブルーライトカットメガネ、おしゃれな老眼鏡まで揃います。
tesio(テシオ)
メガネの街、福井県鯖江市から届いたMADE IN JAPANのサングラスtesio(テシオ)。手塩にかけて毎日少しずつお手入れしながら使うことでより愛着を深めていく、そんなサングラスになるようにとの思いを込めて作られています。職人さんが丁寧に修理してくれるという、眼鏡工場が作るサングラスだからこその安心感もあります。
BANTON FRAME WORKS(バントンフレームワークス)
スコットランド・グラスゴーにある荘厳な大自然の中にあるBANTON湖のすぐ側に工房を構えている、BANTON FRAME WORKS。5年かけて作り上げたサングラスは、ワンスタイル、ワンサイズ。最小限のデザインで、最大限の機能性を持つサングラスを取り扱っています。合わせやすいフレームの形で、男女問わず使うことが出来、無駄のないシンプルなサングラスには、数多くのこだわりが詰まっています。一つのスタイルで勝負することは、そのプロダクトへの彼らの自信の表れと言えます。
Persol(ペルソール)
1938年にイタリアのトリノで創業したアイウエアブランド。軽量で長時間使用しても疲れにくく、シンプルでファッション性があり、長く使えるデザインです。頭部の締め付けも少ないフォルムで、視界が良好になるよう計算し尽くされた形のサングラスを揃えます。