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夏に身につける、藍

 

抜けるような青空を連想させる、藍色。

夏の暑い時期に身につけると、

どこか涼やかな気分にさせてくれます。

 

「ジャパンブルー」とも呼ばれる藍色は

古くより染料として愛用されてきました。

日本に馴染みの深い藍色。

でもその色を出すためには様々な工程があるのです。

今回は夏にぴったりな藍染め製品の魅力に迫ります。

 

■藍染めの基本

 

藍染めの元となる染料を作るには

タデ藍や琉球藍といった植物の葉を

発酵させるところから始まります。

 

長い時間をかけて発酵させると

「すくも」や「泥藍(どろあい)」と呼ばれる染料になります。

これは藍の原料が凝縮された状態ですが、

水に溶けないので、伝統的には樫や桜の木といった

堅木を燃やして出来た灰汁を加えることで

藍をアルカリ性にさせ、染色液を作ります。

この工程は「藍建て」と呼ばれています。

 

染色液が出来たら、布や糸を浸して染色していきます。

しかし、浸しただけでは、藍色には染まりません。

染色液は酸素が不足している還元状態なので、

空気に触れさせ、酸化させると青く発色するのです。

そこで藍ガメから引き上げた後、

よくはたいて空気を入れてあげることが

綺麗な色を出すコツになります。

 

 

沖縄の工房で作られている

花藍舎(からんしゃ)のストール。

こちらは琉球藍と呼ばれる植物の葉を原料にした、

藍染めのストールです。

一言で「藍色」といっても商品ごとに

濃淡がまったく異なり、それぞれに異なる雰囲気があります。

 

 

左から

南風(ぱいかじ) グラデーション

南風(ぱいかじ) 波

藍いろ色 水色

南風(ぱいかじ) 青と白

藍いろ色 青

藍いろ色 紺

 

藍色の濃淡は、主に染める回数と時間で決まります。

薄い色味は短時間でさっと、

濃い色は長時間藍につけ、何度も染め重ねられています。

そして、みずみずしい元気な藍を使えば

一瞬で濃い色に染まり、藍が弱っているときに染め上げた藍色は、

時間が経つと色褪せてしまうのだとか。

原料が植物だからこそ、植物が育った環境や

染めるタイミングが重要なのですね。

 

染め上げた製品は、糸の精錬・叩く・干すの工程を

何度も繰り返した後、色が決まれば

アク抜きをして色止めが行われます。

この工程だけで平均10日ほどを要するというのですから、

職人による丹念な染めの技術が分かります。

 

■藍染め×麻

 

藍染めは、麻・綿・絹・木綿といった

様々な素材に施すことが可能です。

花藍舎(からんしゃ)のストールは麻100%なので、

通気性が良く、見た目もとても爽やか。

最初はシャリシャリとした手触りですが、

使っていくうちにだんだんと馴染んでいきます。

 

藍染め製品は鮮やかな藍色のほか、

古くは虫除けのための野良着として

使用されていたこともあり、

保温性も高く肌に優しいので、身にまとうだけで

守られているような気持ちになります。

 

ストールなど肌に身につける藍染め製品は、

ときどき手洗いでお手入れすることをおすすめします。

基本のお手入れとしては、

洗面器等にぬるま湯を溜め、ふり洗い。

汚れがひどい場合には、中性洗剤を少量加え、

ふり洗いをした後よくすすぎ、

乾いたタオルで軽く水気を抑えた後、

日陰に干してください。

 

手織りの製品は繊細ですので、力を入れて絞らず、

形を整えて干すようにしてくださいね。

 

 

 

■藍染め×木綿

 

藍染めが「ジャパンブルー」として知られてきた理由には、

古くから着物や小物を染め上げるために

藍が使用されてきた背景があります。

 

丸川商店(マルカワショウテン)の藍染め小物は、

三重県松阪市で生産されてきた松阪木綿と

藍染めのコラボレーションです。

 

 

5世紀後半頃、三重県松阪市に伝来したといわれる

松阪木綿の紡績技術。

その後、エジプトやインドを原産とする木綿が日本に伝来し、

木綿の栽培に適した松阪の土壌と

紡績技術が組み合わさったことで

松阪木綿が生まれたと言われます。

 

松阪木綿の特徴は、その縦縞模様。

江戸時代の庶民の「粋」を象徴すると言われた模様です。

丸川商店(マルカワショウテン)の小物は

布ではなく糸を染色する先染めが施された後に

織られているので、この縞模様が美しく表れます。

 

また、木綿は繊維が伸びにくく丈夫なので、

衣服としても重宝されてきました。

そんな木綿に藍染めを施すことで

さらに耐久性を高めて長く愛用出来るようにし、

同時に一つのおしゃれとして

藍染めが親しまれてきたのでした。

 

現代のファッションにも、実は取り入れやすい藍染め。

麻、木材、ガラス...様々な素材との

コーディネートをお楽しみ頂けます。

 

がま口百人帳は、バッグの中にいつも常備して。

 

夏の食卓を涼やかに彩る縞子

 

文字を書くのであれば、百人帳を。読みかけの本には栞となる、しるべを。

 

かごバッグには、あづま袋をセットにして。

 

しじみや縞子など、使用しているうちに

汚れやすいものは、手洗いでのお手入れが可能です。

ただし、色が濃いものは色移りしやすいので

単独洗いをおすすめします。

丸川商店(マルカワショウテン)の製品は

一度洗いに掛けた生地を製品化していますが、

使い始めはパリっとしており、皺がつきやすくなっています。

皺が気になる場合は、手洗い後に生乾きの状態で

アイロンを掛けることをおすすめします。

 

■藍染めの経年変化

 

藍染め製品は使用していくうちに、

色合いが変化していきます。

丸川商店(マルカワショウテン)の木綿製品は

さらに肌馴染み良く、柔らかく変化していくのも特徴です。

 

今回は丸川商店(マルカワショウテン)の

スタッフの皆さまの私物をお借りし、

使用前の製品と比べてみました。

長年時間をともにし、大事に育てられた様子をご覧ください。

 

しじみ(左:使用前・右:使用歴3年)

 

百人帳(左:使用歴1年・右:使用前)

 

がま口(左:使用前・右:使用歴3〜4年)

 

 

 

全体的に淡い藍色に変化し、

さらに生地の質感が変化している様子が分かります。

新品のピンとした皺のない見た目も良いけれど、

使いこんで柔らかい色合いと肌触りに変化した様子は

まるで使い手に寄り添ってくれるかのよう。

藍染めと松阪木綿だからこそ分かる経年変化は

身につける人にしか分からない楽しみでもあります。

 

目にするだけで涼やかな気分になれる藍染め製品。

古くから愛されてきた日本の染め物を

この夏ぜひ、身につけてみてはいかがでしょうか。

 

■ご紹介した商品

 

花藍舎(からんしゃ)

 

南風(ぱいかじ) グラデーション

南風(ぱいかじ) 波

南風(ぱいかじ) 青と白

藍いろ色 水色

藍いろ色 青

藍いろ色 紺

 

丸川商店(マルカワショウテン)

 

がま口

縞子

しじみ

日事記

しるべ

あづま袋

百人帳

 

その他の商品

 

あけびのかご (薄型2本ホラ編)

ペーパーウェイト

ヨハン 斜めがけバック

ステップアップボックス

ぎやまん陶 七寸皿

Aino Aalto タンブラー

めいぼく椀 けやき

とり型はし置き5個セット

投稿者: 植田 日時: 2015年07月02日 11:00 | permalink

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