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小さな『羊の島』で生まれた、フェアアイルニットのこと

 

 

羊の島。まるで物語の中にでてくるような響きです。 イギリスで400年以上編み続けられている伝統的な古典柄「フェアアイル」。その名前の由来は、「羊の島」という意味から名付けられた島、「フェア島(Fair Isle)」が発祥の地であること。想像膨らむ様々なモチーフが編み込まれたフェアアイルニットは、柄だけではなく、「羊の島」とも言われたフェア島だから実現できた、暖かなシェットランドシープも大きな特徴のひとつです。冬らしい編み模様が楽しいフェアアイルニットのこと、ZUTTOで取り扱っている3つのブランドについてもあわせてご紹介していきます。

 

 

フェアアイルとは?

 

イギリスのスコットランド北岸沖、シェトランド諸島に属するおよそ70人が住む小さな島、フェア島。島の最長距離はおよそ4.8キロメートルほどしかなく、面積で言うと東京都の0.5%にも満たない広さです。「フェアアイル」という言葉、今でこそ様々な場所で耳にしますが、その始まりがこんなに小さな島だと知る人は、さほど多くないのではないでしょうか。

 

 

フェアアイルニットの大きな特徴でもあるカラフルな色使いと、様々な形をした幾何学模様。このモチーフがどこからきているのか、という点については様々な説が唱えられています。フェア島に代々住む漁師の家紋、多くの希少種の鳥も住むというフェア島の自然風景、ノルディック柄を思わせるようなエイトスター(雪柄)、スペインの無敵艦隊敗北後に伝えられたともいわれるムーア式の矢、など、どれもが400年という長い年月編まれ続けてきたからこそ、まるでその時代の景色が目に浮かぶようなものばかり。

 

 

明確なモチーフの由来がわかっていないことも手伝ってか、私たちがフェアアイルニットに触れるとき、島に広がる景色、心を込めてニットを編む島の女性たち、島に刻まれた数多くの歴史的なできごとが浮かぶようで、その想像がフェアアイルニットをより魅力的に映してくれるのかもしれません。

 

受け継がれてきた伝統的な柄もさることながら、羊の島と言われるほどの場所で生まれたフェアアイルニットは、軽くて暖かいシェットランドウールが使われていることも大きな特徴です。

 

 

1年中冷たい風が吹き荒れるシェトランド諸島。中でも冬は過酷で、木の育成をもはばむほどと言われており、丈の低い植物しか育たないのだとか。このような厳しい自然環境の中で育ったシェットランドウールは、とても暖かく、そして弾力があります。少し力を入れてニットに触れると、その弾力性を感じることができます。

 

 

 

 

三者三様、得意分野が光ります

 

同じ「フェアアイルニット」でありながらも、その歴史や得意とするアイテムは異なるもの。ブランドの歴史とともにご紹介します。

 

■スコットランド王室も愛用。最古のシェットランドセーターブランド

【Jamiesons of Shetland(ジャミーソンズ オブ シェトランド)】

現存するシェットランドセーターのブランドの中でも最も古いとされる、Jamiesons of Shetland(ジャミーソンズ オブ シェトランド)。その品質の評価は高く、スコットランド王室やプリンス・オブ・ウェールズ(英国王太子)にも愛用されるほどの逸品です。

 

 

 

1893年にRober Jamieson(ロバート・ジャミーソン)により創設され、現在は5代目となりました。今では多くのシェットランドウールがコストダウンのため、様々な国のシェットランド種の羊毛をブレンドしているものの、Jamiesons of Shetland(ジャミーソンズ オブ シェトランド)では、自社の紡績工場を建設し、シェットランドウールのみを使ったニットを編むことに成功しました。現在でも変わらぬ伝統の製法を守り、シェットランドウールメーカーとしてもその名を馳せています。 

 

■伝統技術を継承しながら現代に見合うニットを追求

【GILBERT WILSON(ギルバート ウィルソン)】

伝統ある老舗ニットメーカーが集まる街として知られている、スコットランドのHAWICK地方。このHAWICK地方において、1800年代後半に産声をあげたブランドが、GILBERT WILSON(ギルバート ウィルソン)です。

 

 

 

創業者であるColin Gilchrist(コリン・ギルクリスト)とJim Wilson(ジム・ウィルソン)は、様々なニットウエアメーカーで経験を積んだ上で、ブランドを立ち上げました。非常に目の詰まった細やかな仕上がりが特徴で、比較的肉厚な生地でありながら、滑らかで優しく肌を包んでくれる生地は、最高品質のニットとして広く認知され、世界の有名セレクトショップでも取扱いがあります。伝統的な古典柄や伝統技術継承しつつ、ポンチョなどの現代に見合ったアイテムを考え、作り続けています。

 

■現代に唯一残る、老舗ボンネットメーカー

【ROBERT MACKIE(ロバート マッキー)】

1845年に設立されたROBERT MACKIE(ロバート マッキー)。スコットランドの伝統的な帽子、ボンネット作りはフェアアイルニットの発祥と同じく400年前まで遡ります。かつて地域の伝統的な産業だったものの、今ではROBERT MACKIE(ロバート マッキー)が唯一残るボンネットメーカーとなっています。

 

 

 

カラフルでありながら優しい色合いが特徴で、アイテムのバリエーションも豊富です。その理由は高度に熟練した伝統的な手法に加え、近代的な設備を備えているから。オリジナルコレクションの他に、欧米の名立たるブランドの生産も請け負うなど、品質の高さがうかがえます。マフラーは生地が二重になった袋状で、さらっとした見た目でありながら暖かさは抜群です。

 

 

コーディネートへの取り入れ方

 

カラフルな柄が特徴的なフェアアイルニット。シンプルな服装に1枚加えるだけで、トーンが暗くなりがちな冬の服装がぱっと華やぎます。

 

・フェアアイルニットを主役にして

Jamiesons of Shetland(ジャミーソンズ オブ シェトランド)のしっかり編まれた上質なニットは、コーディネートの主役にぴったりです。

 

 

ベストはシャツとの相性が良く、きちんとした上品な装いに。ベストは暖かくもありながら、動きやすいところも嬉しいところ。

 

一方、カーディガンは、ボタンを全て留めてセーターのように着るのも良いですし、ボタンを開け、インナーを見せて楽しむこともできます。シャツや、ブラウスも合いますし、薄手のタートルネックなどをあわせてもより暖かく過ごせそうです。袖口を折り返してくしゅっとさせても、表情が変わりますよ。

 

・賑やかなフェアアイル柄の小物を差し色に

単調になりがちな寒い時期の服装。そんなときフェアアイル柄の小物を差し色として使うことで、ぐっと冬らしい装いになります。GILBERT WILSON(ギルバート ウィルソン)のアイテムの中には、現代に見合うという観点から、フェアアイルとは異なる柄とあわせた表情を楽しむことができるアイテムも。

 

 

比較的長さがあるタイプなので、様々な巻き方を楽しめるのも、このストールの楽しみ。くるりと両端を前に垂らすように巻けば、フェアアイル柄とボーダーの違いを楽しめますし、ねじりながら輪を作って首にかけるとスヌードのようにもなるので、その日のコーディネートによって使い分けられます。

 

一方、セットのコーディネートにして楽しみたいのがROBERT MACKIE(ロバート マッキー)。

 

 

マフラー、ハット、グローブと様々なアイテムがあるため、好きな組み合わせを楽しむことができる、ROBERT MACKIE(ロバート マッキー)。マフラーとグローブなど、首回りと手元で同じ柄で合わせてみると、全体のコーディネートにまとまりがでます。ウールでも編み目がフラットなので、扱いやすく、またきっちり編まれていることから寒い冬の風からもしっかり守ってくれるので、頼もしいです。

 

 

贈り物としてもおすすめです

 

冬を感じさせるような柄が可愛らしいフェアアイル柄の小物たち。手袋や帽子などのファッション小物はクリスマスのギフトにもおすすめです。ZUTTOのラッピングは、スタッフがひとつひとつ心を込めてラッピングしています。ぜひ贈り物にもお選びください。

 

 

 

 

街では、来るクリスマスに向けてイルミネーションやクリスマスツリーが煌めき始め、少しずつわくわくする今日この頃。自分へのご褒美に、そして誰かへの贈り物にフェアアイルニットを選んでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

投稿者: 武田 日時: 2017年11月22日 11:00 | permalink

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