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ほっと温まるポットの話

 

お菓子と一緒に飲むアフタヌーンティー。
じっくりと煮出した日本茶。
夜中に飲むホットミルクに、
疲れたときは甘めのココア。
寒い季節に飲む温かい飲み物は格別です。

温かい飲み物を淹れる際に使う
万国共通の道具といえば、ポット。
お茶を飲むなら急須や土瓶が当てはまります。

ポットや急須には、美味しく温まる秘密が
たくさん詰まっています。

 

 

ポットと聞くと、思い浮かべるのは
ぽってりとしたあの丸い形。
紅茶を飲むティーポットが代表的です。

ティーポットはもともと茶葉とともに中国の
素焼きや陶製のポットが原型と言われています。
ヨーロッパに伝わった際は銀製のポットを使うことが
上流階級のステータスになっていました。

 

Brown Betty(ブラウンベティ)のティーポット
1695年、イギリスのスタッフォードシャーで良質な赤土が
発見されたことで生産が始まりました。

保温性が高く、二度焼きをしていることで耐久性が高められた作り。
鉛釉にマンガンを加えた茶色の釉薬がしっかりとかかっているので
渋が付きにくいという利点もあります。
注ぎ口は厚みに変化を持たせることで液だれしにくく、
把手も指が入る持ちやすい仕様です。

Brown Betty(ブラウンベティ)では、
ティーポットとカップがセットになった、
ティーセットやティーバッグだけでなく
菓子受けとしても使えるティーバッグトレイ
揃っているので、紅茶の時間をゆったりとお楽しみ頂けます。


少し雰囲気の異なるこちらのポットは、
愛知県、常滑地方で製造された素焼きのPOT M
釉薬をかけず、きめ細かい土を高温で焼き締めており、
すべすべとした独特の手触りが他にはない温かみを感じさせます。

日本六代古窯の一つである常滑焼とはいえ、
淡いカラフルな色が可愛らしく、モダンな雰囲気のある
POT Mは洋食器との相性も抜群。
しっかりと丸みを帯びた形は紅茶づくりにもぴったりです。

 

さて、ここで美味しい紅茶の淹れ方のおさらいです。

1. 紅茶に使う水は軟水のほうがタンニンが溶け出しやすく向いています。
水道水を使う場合は、汲みたての水を沸騰させます。

2. ティースプーン1杯でカップ1杯(カップが大きめなら、少し多めに。)を
目安に人数分の茶葉をティーポットに入れます。

3. 沸騰したら、直後にティーポットへお湯を注ぎます。
ここで大事なのは、勢い良くお湯を注ぐこと。
こうすると空気をよく含んで、ティーポットの中で
茶葉が元気良くジャンピングしてくれます。
また、ティーカップにもお湯を注いで温めておきます。

4.お湯を注いだらポットの蓋を閉めて、茶葉を蒸らします。
茶葉の種類によって蒸らし時間が異なりますので、
事前に調べておくのがベターです。

5. 茶葉がしっかりと開いて、ティーポットの底に沈んだら、
カップに静かに注ぎます。最後の一滴はうまみが凝縮されているので、
しっかり注ぎ切ることが、大事です。

 

紅茶にはティーポットですが、
日本人が小さい頃から慣れ親しんできた
お茶づくりに欠かせない道具といえば、急須や土瓶です。

急須といえば、把手が注ぎ口から
約80度くらいの場所に付いた、「横手」と呼ばれる形が王道。
小さめの急須のほうがお茶のうまみを凝縮してくれると言います。
東屋(あづまや)急須は、余計な装飾をせず、
表面を酸化焼成により黒く発色させています。
さらに釉薬をかけていないため、素材本来の質感を残しています。

見事にぴったりとはまる蓋は、注ぐときにお茶が漏れることがなく、
また片手で蓋を抑えてお茶を注ぐことも出来ます。
細く作られた注ぎ口も水切りが良く、
最後の一滴まで注ぎ切ったときの感覚が気持ち良い急須です。


バランスの良い急須は使い勝手が良いと言われていますが、
東屋の急須もこの通り。重心がぶれず、左右の形が均一な証拠です。
とてもシンプルで素朴な急須なのに、実は機能性がたっぷり。
使ってみて分かる魅力です。


どこかで見覚えがあるような、
昔懐かしい水玉模様が特徴的なCOS KYOTO(コスキョウト)
肥前吉田焼 水玉 急須
一つ一つ手彫りで仕上げていく水玉柄を
手がけているのは現在この水玉 急須を製造している
窯元、副千製陶所のみとなっています。

茶渋が付きにくい艶やかな陶器製で水切りもしっかりと
出来るだけでなく、見た目の華やかさからお祝い事にも選ばれます。
急須と湯のみのセットは一つあると便利な茶道具です。


こちらは白山陶器(はくさんとうき)ベーシック 土瓶
急須より大きめの容量で竹の持ち手が付いた土瓶は、
昔はどこの家庭にも一つはあったと言われるほど
長年愛されてきた道具の一つ。
現代の食卓にあっても、全く違和感のない作りは
白山陶器が追求するロングライフデザインを体現しています。

土瓶は、熱湯のまま淹れることの出来る
ほうじ茶や玄米茶に最適。
茶葉を入れた土瓶に熱湯を注ぎ、30秒蒸らしたら出来上がりです。
竹の把手はしなりを活かして取外しができ、
お手入れも簡単なのです。

煎茶を淹れる場合の基本の手順をおさらいです。

1. まずは水をしっかりと沸騰させます。
大きな泡がぼこぼこと出るくらい沸騰したら、
湯冷まし用の器に移します。

お湯を一度器に移すと約10度温度が下がります。
香りを楽しむほうじ茶、玄米茶などは約90℃くらい、
新茶は約70℃、玉露などの上級茶は器を
しっかり手に持てるほどの60℃くらいが適温です。

2. 適温にしたお湯を、茶葉を入れた急須に注ぎます。

3. 茶葉を蒸らします。茶葉の種類によって
蒸らし時間は変わりますが、一般的な煎茶の場合には
1〜2分を目安にします。

4. 蒸らし終わったら、湯のみに最後の一滴まで注ぎます。


 

◇磁器やガラスのポット、急須

Brown betty(ブラウンベティ)のポットや
COS KYOTO(コスキョウト)の急須、
白山陶器(はくさんとうき)の土瓶のように
釉薬のかかった陶器や磁器、ガラス製の場合は、
通常の食器と同じように洗剤を付けたスポンジで洗います。
注ぎ口や茶こしの部分が乾きにくいので、
しっかりと乾燥させます。


◇陶器(素焼き)のポット、急須

TOKONAME(トコナメ)のPOTや
東屋(あづまや)の急須のように
釉薬のかかっていない陶器の場合は、
シミになりやすいので、使い終わったら
なるべく早く洗うようにします。
臭いが付きやすいので、気になる方は
洗剤を使わずに水洗いするのが良いでしょう。
茶渋が気になる場合は、重曹を水で溶かして
浸け置き洗いをおすすめします。


◇急須の茶こし

急須の茶こしは汚れが溜まりやすいです。
気になる場合は、歯ブラシのように
繊維の細かいブラシでこすってあげます。


◇乾燥のしかた

ポットや急須を洗ったあと、ふきんの上に
裏返しにして乾燥してしまうと、
中に湿気がこもって乾きにくくなってしまいます。

一番は食器のかごに注ぎ口を下に向けて
スペースが空くように伏せることですが、
バランスが悪い場合は、外側をふきんで拭いて、
上向きに乾かします。
注ぎ口や蓋の口まわりが乾きにくいので、
水気を残さぬよう、よく確認するのがベターです。

 

投稿者: 植田 日時: 2015年11月14日 11:00 | permalink

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