ずっと使いたいモノ、置いてます。

上品なコーデュロイ

「HIROGARU」と名付けられたSETTOのコーデュロイワンピース。その名の通りふわりと広がるシルエットが素敵なワンピースですが、それだけではなく素材やディテールにもこだわった一枚になっています。肌寒い季節だからこそ楽しめるコーデュロイは、温かみがあり、シンプルなコーディネートもこなれた印象にしてくれる素材。毎年秋が巡ってくるのが楽しみになるワンピースのご紹介です。

カジュアルに、でも大人っぽく

綿100％で作られた生地で、ふかふかとした触り心地が気持ちの良いHIROGARU コーデュロイワンピース。コーデュロイならではの味わい深さがあるワンピースですが、ただカジュアルなだけではなく、シルエットやディテールにもこだわり、大人の雰囲気を持つ一枚に仕上げられています。衿元はノーカラーに、フロントはボタンが隠れる比翼仕様にすることで、飽きのこないミニマルな印象に。また、サイドにシームポケットが付いており、実用面も考えられた作りになっています。コーデュロイは保温性があるためアウター感覚で羽織ることもでき、コーディネートに一味加えたいときに重宝するワンピースです。

カジュアルな印象を与える素材ながらも、すっきりとしたデザインで落ち着いた雰囲気を持っています。デニムと合わせてカジュアルにしても良いですし、フレアスカートなどと合わせてより女性らしいスタイルにしても素敵ですね。シンプルなシャツやカットソーだけでは何だか物足りないときにも、さらりと羽織ればたちまち大人っぽさのあるコーディネートに一変させてくれます。

生地作りの鍵は「綿」

生地メーカーとしてのバックボーンから、様々な国の良質な綿の配合から研究・開発しているSETTO（セット）。世界中それぞれの綿の特徴に合わせた糸をオリジナルで紡績しています。綿の良さを最大限に引き出したオリジナルの糸は、テキスタイルの経年変化へのこだわりと存在感へと繋がっていきます。

作る工程にもこだわり、厳選した綿の個性をさらに引き出すように、綿を糸に紡いでいき、カムと呼ばれる機械部品の回転数を0.1秒単位で調整し、味わい深い独特な風合いを作っていきます。綿は農作物であり、毎年綿質にムラができますが、それを微調整して一定品質の風合いに近づけるように作られています。

パートナーとなる服を

永く使われることを想定し、着心地の良い服を作り続けているSETTO。国内外のブランドへの素材提供で知られる岡山県・児島のテキスタイルメーカー、株式会社ジャパンブルーによって2014年から展開されているブランドです。

今ではデニムの聖地とも呼ばれる倉敷・児島は、かつて瀬戸内海に浮かぶ島でした。浅瀬を干拓し作られた土地は、米作りよりも塩気に強い綿花の栽培が盛んとなり、紡績業が発達。服装の洋風化が進み始めた戦前から学生服やジーンズを手がけ、戦後もアメリカのワークウェアブーム、ジーンズブームを経て、児島はジーンズの代表的な生産地となります。そんな歴史を持つ児島で、カジュアルウェアの生地を作り続けてきた株式会社ジャパンブルー。だからこそできる、説得力のある価値ある服づくりが今も続けられています。

SETTOの特徴は、素材の開発もデザインと捉え、テキスタイルの企画・販売で得られたノウハウをもとに糸、生地、色、形にこだわっていること。服を永く付き合うパートナーと考え、毎日の生活の中にある驚きや発見の喜び、楽しさを見つけながら、本質を大切にした服づくりを続けています。