食器洗浄機で洗えるという、画期的な漆椀が作られたのは福井県越前市。北陸地方のしんしんと雪が降り積もる寒さの厳しい気候は漆づくりにとっては理想的な環境で、昔から多くの漆器メーカーがあります。ご紹介するのは、歴史ある老舗が長年の研究を重ねて作り上げた現代的な漆食器です。
漆器というと、日本の伝統工芸の中でも一際「和」で特別な印象を持つものでした。完成までの工程の複雑さと高度な技法を用し、一生物として、またはそれ以上に次の世代へ渡して使い続けていくことのできる器は、その出来上がりの美しさから高級品やおもてなし用として選ばれています。一方で、丁寧に大切に扱いたい気持ちから、普段はひっそりと戸棚で出番を待つものとなっているご家庭もあるかもしれません。「漆器を日常に」を理念に掲げるRIN&CO.(リンアンドコー)は、従来の漆器のイメージを変える使い心地で、使い手の年代を問わず今の暮らしに合わせた漆器を完成させました。
お手入れも簡単
嬉しいのは、食器洗浄機で洗うことができる扱いやすさ。本来漆というと柔らかい素材で、最も硬くなるのが塗り上げてから100年後といわれ、完全に固まるまでは長い年月を要する塗装です。そのため単独で洗って、洗い終わりは水気を拭いてと丁寧なお手入れを必要とするものでもありました。そんな漆をより扱いやすくと生まれた「越前硬漆」は、福井大学との連携によって実現した、食器洗い機にも耐える漆。化学塗料は一切使わず、天然漆のみで仕上げられています。現代の食生活にも沿うように独自の形状と美しい彩りになっており、日常用の食器として使える漆器です。
越前硬漆 椀Sは非常に軽く、抗菌・抗ウイルス作用のある漆器で、料理を盛り付けた後も細菌の繁殖を抑える機能を持った、子どもにも安心感のある器。重ねて保管しておくことももちろん可能で、何枚重ねても軽いので、子どもからご高齢の方まで使え、家族の多い家でこそ毎日活躍します。便利な割れない器といえば、ウレタン系の素材が選ばれることが多いですが、そういったプラスチック製品と違って漆塗りのものは長く使うことができるのが大きな魅力です。
また、デザイン面では洋食にも合うよう工夫が施されています。洋のインテリアでも使えるよう、高台のないどんな食卓にも似合うシンプルな形に、鮮やかで他にない絶妙な色の漆。さらに、現代の室内照明の明るさに合わせて、漆のテカリを抑えています。代々塗師屋として長く漆に関わってきた漆琳堂らしく、多彩な彩りの漆と塗りのこだわりを感じさせる器です。
ご用意した塗りは「真塗」と「刷毛目」の二つ。真塗は従来の漆塗りの技法で、つるりとした滑らかな質感が特徴です。刷毛目は、刷毛の跡があえて残るように塗ったもので、塗り上げた後の塗り直しができないことから技術と根気を要する塗り方です。線がついていることから細かい傷が目立ちにくく、お子様が使う器に選びたい塗りです。
越前硬漆 椀Sは、女性が片手で持つのにフィットする小ぶりのお椀。味噌汁などを入れるのはもちろん、サラダの盛り付けやヨーグルトなどのデザート入れにも可愛らしい器です。また、小さな子ども用の食器としても木製で安心です。お手入れ簡単な漆器は化粧箱入りで赤ちゃんからご高齢の方まで年齢問わずギフトに選びやすく、出産祝い、結婚祝いや引越し祝い、退職祝いなどのお祝い事のプレゼントから内祝いまで喜ばれます。
漆器を日常に
創業200年を超える越前漆器のメーカー漆琳堂がスタートさせた、生活雑貨や器などを展開するブランド、RIN&CO.(リンアンドコー)。ゆかりのある福井県だけでなく北陸の地で育まれたものづくりの技術をもとに、毎日をより豊かにする製品を届けています。
漆琳堂は、越前国鯖江藩に生まれた創業者内田忠治郎が、1793年(寛政5年)鯖江藩のお抱え技師として、棚倉(現:福島県)にて「越前屋」を創業し漆業を起業したことに始まります。以来一貫して伝統工芸品「越前漆器」を継承し、現在は8代目となります。 2012年には産地最年少で伝統工芸士となり越前漆器の歴史を紡ぎながら、漆器に馴染みのない若い方にも使ってもらえるものをと自社ブランド「aisomo cosomo」、お椀専門ブランド「お椀やうちだ」の立ち上げや、給食に使えるプラスチック製の漆器づくりなど、歴史を大切にしながら新たな取り組みを積極的に行っています。
そんな漆琳堂が2020年、新たな自社ブランドとして立ち上げたのが、RIN&CO.(リンアンドコー)。北陸にはいろんな産地があるものの、下請けや部材で終わっているものが多く、最終製品としてなかなか世に出ないという課題がありましたが、すばらしい技術をもっと多くの人に知ってもらいたいという思いをきっかけにスタートさせました。ブランド名の「RIN&CO.」は、「RIN」は「Reason In Northland(北陸の地である理由)」の頭文字から、「CO.」は「産地や地域の仲間たち」という意味が込められています。漆器を日常にという理念のもと、一人暮らしから子どものいる暮らしまで寄り添う漆器づくりを続けているブランドです。
サイズ | 直径約10.3×高さ約5.5(cm) |
重量 | 約81g |
素材 | 漆器 |
生産国 | 日本 |
箱有無 | 有 |
対応機器 | 電子レンジ:x
食器洗浄機:o オーブン:x |
創業200年を超える越前漆器のメーカー漆琳堂がスタートさせた、生活雑貨や器などを展開するブランド、RIN&CO.(リンアンドコー)。北陸のすばらしい技術をもっと多くの人に知ってもらいたいという思いをきっかけに誕生し、「RIN」は「Reason In Northland(北陸の地である理由)」の頭文字、「CO.」は「産地や地域の仲間たち」という意味が込められています。現在の漆琳堂8代目は2012年には産地最年少で伝統工芸士となり越前漆器の歴史を紡ぎながら、漆器に馴染みのない若い方々も使いやすい製品を展開しています。
商品 | 価格(税込) | 在庫 | 個数 | |
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