ずっと使いたいモノ、置いてます。

ミニマリズムと人の手の温もりが出逢うとき

北欧モダンデザインの原型を作り上げた人物として知られる巨匠アルネ・ヤコブセン。デンマークが生んだ20世紀で最も影響力のある建築家兼デザイナーの腕時計と、ワイヤーアーティストHAyU（ハユ）の感性が出会った特別なコラボウォッチが登場しました。こちらの腕時計は、限られたお店でのみ取り扱う数量限定モデル。デザインの世界の魅力と手仕事の温もりが詰まった一本です。

世界的なデザインを身近に

アルネ・ヤコブセンの代表作のひとつ「City Hall」は、1956年にヤコブセンがルードブレ市庁舎を建築した際に一緒に作られたウォールクロックのデザインをベースにしたシリーズ。50年代らしい一切の無駄を排除したクールなデザインが特徴的で、男女ともに使いやすくシックなスタイルが決まります。視認性の高いアラビアインデックスと凛としたレイアウトが特徴で、時代を超えて愛される北欧デザインのアイコンとも言える時計です。ARNE JACOBSEN × HAyU 腕時計 City Hallでは、その普遍的なデザインを34mmサイズに落とし込み、日常にすっと溶け込む上品な存在感を持たせています。City Hallシリーズとしては初となるイエローゴールドのケースに、やわらかなクラウドクリームの文字盤を合わせて、肌なじみがよく、性別を問わず上品に身につけられる一本。「少し遊び心のある大人」にぴったりの、アートピースのような佇まいです。

二人の共通点とは？

HAyUは、ワイヤーの“線”そのものを生かしたアートで知られる作家。素材のもつ質感や偶然の表情を大切にし、手の跡が感じられる作品を数多く生み出しています。実はアルネ・ヤコブセンも、名作「エッグチェア」などをデザインする際に、園芸にも使われるチキンワイヤー（針金のネット）で造形を行っていたのだそう。HAyU自身もまた、園芸用のグリーンワイヤーから創作を始めたアーティストで、同じ「ワイヤー」という素材を起点に、ヤコブセンの思考と自らの表現がどこかでつながる感覚があったと語っています。

ARNE JACOBSEN × HAyU 腕時計 City Hallには、HAyUが得意とするワイヤーアートの線の表情を時計の中に取り込みました。ダイヤルではなくレザーストラップに焦点を当て、高級時計で定番の「ワニ革柄」を、ワイヤーワークのゆがみやつなぎ目を感じさせる独自のエンボスで再構築。ベルトループ金具にはHAyUのワイヤーアートを彷彿とさせるパーツを採用し、内側には落款（らっかん）風のロゴの刻印が押されています。ヤコブセンの世界観はそのままに、HAyUの手仕事による温もりと遊び心を添えた、アートとデザインが響き合う特別な腕時計になりました。

デンマークデザインの巨匠「アルネ・ヤコブセン」

アルネ・ヤコブセンはデンマークが生んだ20世紀で最も影響力のある建築家兼デザイナーの一人。今日のモダンな北欧デザインの原型を作り上げた、デンマークデザインの父と呼ばれる人物です。世界で初めて背座一体の3次曲面を実現した「アントチェア」や美しいラインの「セブンチェア」身体を包み込む緩やかなカーブを描く「エッグチェア」など、ヤコブセンがデザインした椅子は今など多くの人々を魅了し続けています。「美しいものを作るのではなく、必要とされているものを作る」とはヤコブセンの言葉。クリエーターとしての視点とユーザーとしての視点を高次元で具現化した計算し尽くされたプロダクトは、半世紀以上経過した今でもデンマークのみならず世界中で高く評価されています。

デンマークの伝統的なデザインを踏襲し育むことに努めるROSENDAHL（ローゼンダール）は、デンマークの誇りとも言えるヤコブセンクロックの製造権を取得し、同時にオリジナルデザインに忠実に甦らせることを責務とした再興プロジェクトを立ち上げました。現存する希少なオリジナルクロックを入手し、亡きヤコブセンの意思を継ぐ後継者の一人であるデザイナーのテイト・ヴィラント氏を監修に招き、共同制作を実現させました。