
人の多い街へ出かけたとき、ふと「都会の匂い」を感じることがあります。初めて嗅ぐ匂いだったり、懐かしい匂いだったり。道ゆく人から漂う素敵な香水の香りに、憧れを感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私の住んでいるところでは、春は風が運ぶ花の匂い、夏は雨のあとに立ち上がる土や青い草の匂い、秋には野焼きの少し煙たい匂いが季節を知らせてくれます。何度巡ってきても、ここにいるのだと安心する香りです。
自然から香りを取り出し、ブレンドした香水やアロマには、いつもの場所から少し離れたところへ連れていってくれるような魅力もあります。今回は、身につける香水からお部屋で楽しむフレグランスまで、ZUTTOで見つけた香りをご紹介します。自分用にはもちろん、贈り物を選ぶときにも参考にしてみてください。
FRAGRANCE
画家が色を組み合わせて絵を描き、作曲家が音を組み合わせて曲を作るように、香水は香料を組み合わせて生まれる作品です。良い匂いだな、と感じるだけでなく、時間とともに変わる香りに思いを巡らせてみるのも楽しみ方のひとつ。香道では、香りを味わうことを「香りを聞く」と表現するそうです。
とはいえ、難しく考えなくても大丈夫。最初に「好き」と思える香りに出会えたら、それが自分にとっての正解です。
香水には、香料の濃度や処方によってさまざまな種類があります。一般的に、濃度が高いものほど香りが長く続く傾向がありますが、持続時間は製品や肌、つける量によっても変わります。
ROOM FRAGRANCE
身につける香水が自分を表現するものだとしたら、ルームフレグランスは部屋の印象をつくるもの。帰宅したときに好きな香りが迎えてくれると、気持ちが切り替わるように感じます。

リードディフューザーは、ボトルにスティックを挿して香りを広げるタイプ。置いておくだけで楽しめるので、リビングや玄関などにおすすめです。香りの強さはスティックの本数で調整できるものもあります。
一方、ルームスプレーは、香りが欲しいときに使えるのが魅力。来客前や、ひと息つきたい時間など、気分に合わせて取り入れられます。香りの好みがわからない相手への贈り物なら、使うタイミングを選びやすいスプレータイプも候補になりそうです。
FIND YOUR SCENT
同じ「いい香り」でも、好きだと感じる香りは人それぞれ。花の甘さに惹かれる人もいれば、柑橘のすがすがしさや、木々を思わせる香りが好きな人もいます。ここでは、商品に記載された香料や香りの説明を手がかりに、シトラス、フローラル、ウッディなどの香りの特徴ごとにご紹介します。分類は香り選びの目安としてご覧ください。
01 / WOODY & GREEN

森の空気を思わせる、HETKINENのルームフレグランス
フィンランド生まれのHETKINEN(ヘトキネン)は、天然植物由来の原材料にこだわるブランド。森林浴を思わせる香りを、お部屋で楽しめます。植物の香りが好きな方や、部屋にグリーンを飾るように香りを取り入れたい方に。
リードディフューザーのように常に香らせるタイプは、部屋の雰囲気づくりにも向いています。香りを楽しむ場所を決めて置いてみてください。
同じ香り、感じ方はいろいろ
スタッフA「お風呂上がりの肌のような柔らかく優しい香り。」
スタッフB「ハーブティーのような爽やかな紅茶が鼻を抜ける感じ。観葉植物の多い家に似合いそう。」
スタッフC「お香のような、よく眠れそうな癒しの香り。私はこれが一番好みでした。」
02 / SPICY & FRESH
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玄関やリビングに、RATHBORNESのリードディフューザー
アイルランドで500年以上の歴史を重ねてきたRATHBORNES(ラスボーンズ)。リードスティックを使って香りを広げるディフューザーは、インテリアの一部として楽しめる佇まいも魅力です。
香りの強さはスティックの本数で調整できるので、お部屋の広さや好みに合わせて。玄関やゲストを迎える部屋に置けば、空間の印象づくりにも役立ちます。
同じ香り、感じ方はいろいろ
スタッフA「洋風のお部屋に似合うエレガントで品のある香り。色で例えるならライトグリーン。」
スタッフB「甘さもありながらエレガントで大人の香り。大理石の床の豪邸はこんな匂いがしそう。」
スタッフC「甘さもすっきりも、どちらも感じる香りでした。」
03 / CITRUS & FLORAL

地中海の風を感じる、Carthusiaのルームスプレー
イタリア・カプリ島で生まれたフレグランスブランド、Carthusia(カルトゥージア)。ルームスプレーは、レモンリーフやティーリーフの爽やかさに、カプリの花々や果実のエッセンスを重ねた香り。家の中はもちろん、オフィスや車でも気軽に香りを楽しめます。
香りの感想は、スタッフが実際に感じた印象をそのまま掲載しています。
スタッフの香りの感想
スタッフA「ハイブランドの香水のような、凜と高貴な香り。」
スタッフB「ドレスアップした時やジャケットスタイルの時につけたい、濃厚で強さのある香り。私はこれが一番好みでした。」
スタッフC「百貨店で香る、濃厚な香水の格好良い大人の香り。」
04 / CITRUS & FLORAL

自然の奥行きを感じる、100BONのオーデコロン
100BON(ソンボン)のオーデコロンは、天然香料を使った軽やかなつけ心地が特徴。花や果実、ハーブ、木々を思わせる香りを組み合わせ、自然の中にいるような奥行きのある香りに仕上げています。
ベルガモット&ローズやネロリ&プチグレン、オー・ド・テ&ジンジャーなど、香りの組み合わせもさまざま。好みの花やハーブを手がかりに選ぶのも楽しみです。
使っている人の感想|ベルガモット&ローズ
「フローラル系の香りですが、柑橘の爽やかさもあって、甘すぎないところが気に入っています。ワンプッシュで、柔軟剤のようにやさしく香るのも魅力。海外の香水に多い、しっかりとした香りが苦手な方にもおすすめしたい香水です。」
05 / WOODY & SPICY

歴史を重ねた香りをまとう、CASWELL-MASSEYのオードパルファン
1752年にアメリカで創業したCASWELL-MASSEY(キャスウェル・マッセイ)。250年以上の歴史を持つフレグランスブランドです。クラシックな趣と現代的な魅力をあわせ持つ香りを、4つのバリエーションから選べます。
シトラスとウッディノートが重なるものや、ハーブや花々を感じるものなど、香りごとに異なる表情があります。名前や香りのノートから背景を想像しながら選ぶ時間も、香水の楽しみのひとつです。
2571|香りのノートから想像する印象
「ベルガモットとカルダモンの爽やかさから始まり、木の落ち着きへ。すっきりとしていながら、奥行きも感じられそうです。」
「森の中を歩くときのような清々しさと、ゆっくり深呼吸したくなる落ち着き。甘さを控えめに楽しみたいときに惹かれそうな香りです。」
「スパイスのきりっとした印象に、サンダルウッドやアンバーの温かみが重なる香り。きちんとした装いにも、休日にも似合いそうです。」
06 / FLORAL

花の香りを楽しむ、CASWELL-MASSEYのパルファン
ニューヨーク・ボタニカルガーデンの専門家と調香師が共同で生み出した、花々をテーマにした香りのシリーズ。ローズ、オーキッド、ピオニーなど、それぞれの花が持つ表情を生かした香りがそろいます。
小ぶりなボトルは、香りを少しずつ試したいときや、外出先に持ち歩きたいときにも。花の名前から選んでみたり、香りのノートを読み比べたりしながら、自分に合う一本を探してみてください。
香りから想像する印象
「花の名前から選ぶ楽しさがありそう。好きな花を思い浮かべながら、自分らしい香りを探したくなります。」
「花束を手にしたときのような華やかさを、日々の装いに取り入れるイメージ。少し特別な日にもよく似合いそうです。」
SCENT NOTES
香りを言葉にするとき、ある人は花や木を思い浮かべ、別の人はお茶や肌のぬくもり、思い出の風景を重ねることがあります。どれが正しいということではなく、それぞれの感じ方がその香りの楽しみを広げてくれます。
香りのノートから想像する情景も、実際に使った人が感じた印象も、香りを選ぶ手がかりのひとつです。言葉にしてみると、同じ香りでも思い浮かべる風景や使いたくなる場面が少しずつ違うことに気づきます。
ここで紹介している「香りから想像する印象」は、商品に記載された香料や香りの説明をもとにしたイメージです。実際の使用感とは異なる場合がありますが、香りを選ぶ前の小さな手がかりとして楽しんでみてください。
CARE
香水は、保管する環境によって香りや色が変化することがあります。長く楽しむために、次の点を意識してみてください。
直射日光や高温多湿を避ける
窓辺や暖房器具の近くは避け、温度変化の少ない場所に保管します。使用頻度が低いものは、箱に入れておくのもおすすめです。
使った後はキャップを閉める
香水は揮発しやすいため、使用後はキャップをきちんと閉めましょう。スプレー部分に液が残った場合は、清潔な布などで拭き取っておくと安心です。
香りに変化がないか確かめる
保管状況や製品によって状態は異なります。色や香りに明らかな変化が見られる場合は、肌への使用を控えてください。
香水を長く楽しむためには、直射日光や高温多湿を避けて保管することが大切です。身支度に使う小物と一緒にまとめておける化粧ボックスを、香水の置き場所として取り入れてみるのもおすすめです。

香りは、目には見えなくても、その人や場所の印象をつくるもののひとつです。身につける香水で自分らしさを楽しんだり、お部屋に好きな香りを取り入れたり。今の自分にしっくりくる香りを、ゆっくり探してみてはいかがでしょうか。
