
日本には古くからやきものの歴史があり、何百年も前から受け継がれてきた窯元が全国各地に点在しています。日本の陶磁器は文化や芸術、宗教と深く結びつきながら、それぞれの土地で何百年もの歳月をかけて独自の様式を育んできました。
大きく分けると、やきものには陶器と磁器という二つの種類があります。陶器は粘土を成形し、焼き固めたものです。磁器は精製した陶土、多くの場合は磁土を用い、陶器よりもはるかに高い温度で焼成します。磁器は硬く透明感のある仕上がりになる一方、陶器は表面に素朴な質感が残ります。
陶器も磁器も、色鮮やかな顔料で絵付けが施されます。職人たちは細い筆を使い、今日の作品にも受け継がれる伝統的な文様を描いてきました。
京都はかつて日本の都であった地で、今なお伝統的な日本文化が息づいています。何百年も前に建てられた寺社や庭園、街並みが数多く残り、この地でさまざまな文化が育まれてきました。
清水焼は16世紀に茶の湯が流行したことをきっかけに生まれました。清水寺へと続く道沿いで作られていたことから、清水焼と名付けられました。
茶の湯のために、数多くの茶碗が作られました。京都には日本各地から腕利きの職人たちが集まり、やきものの製作と発展に力を注ぎました。優れた職人たちと質の良い材料に恵まれたことで、清水焼の様式はより洗練されたものへと磨かれていったのです。
清水焼にはシンプルな湯呑みから色彩豊かな花瓶まで、実に多彩な種類があります。ひとつひとつの作品は、技術と思い、そして感性が結集した結果なのです。
西川貞三郎商店は、1917年に京都の五条通りで創業した清水焼のブランドです。創業以来、さまざまな清水焼を製作し、海外にも輸出してきました。
西川貞三郎商店では、清水焼の伝統的な様式を守りながら、日本ならではの四季の移ろいや自然の美しさを感じる喜びを伝えることを大切にしています。
こちらは椿の花をあしらったコーヒーカップです。エスプレッソ用の小さなカップですが、絵付けは手描きで美しく仕上げられています。色とりどりの花が咲き誇る様子は、清水焼の華やかな作風を象徴しています。
こちらは花模様を彫り込んだ茶碗のセットです。釉薬をかけずに仕上げられているため、土の質感を感じることができます。三島手と呼ばれるこの模様は、本来白土を象嵌して彫り込む技法を指しますが、ここでは白土の代わりに青とピンクの顔料を用いることで、より愛らしい表情に仕上げています。
ひょうたんは、日本では古くから魔除けの縁起物として親しまれてきました。このひょうたんの形を模した箸置きには艶やかな釉薬が施されています。それぞれの中央には金の顔料が使われ、より華やかな仕上がりとなっています。
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