ずっと使いたいモノ、置いてます。

伝統と新しさを履く

スニーカーの気軽さもいいけれど、もう少しきちんと感のある足元にしたい。そんな気分のときに自然と手が伸びるのが、TRACHT TIROL（トラクトチロル）のチロリアンシューズです。

イタリアの靴作りの中心地で育まれた確かな技術と、アルプスの伝統を受け継ぐチロリアンスタイル。その両方を融合したこの一足は、日常の装いにクラシックな温かみと程よいマニッシュさを添えてくれます。

アルプスの伝統が息づく一足

アルプス東部のチロル地方で生まれたチロリアンシューズは、本来、山歩きやハイキングのための靴として親しまれてきました。その飾らない佇まいと堅固なつくりを大切にしながら、日常に履きやすさを追求したとも言える一足。全体にボリューム感のあるフォルムが特徴でこれがコーディネートのバランスを整える効果に。

実は、チロリアンシューズを手がけるブランドはそう多くなく、イタリア製でとなるとなおのことではないでしょうか。
武骨でありながらどこか愛らしさもあり、性別を問わず取り入れやすい懐の深さも魅力のシューズです。

着心地とディテールへの配慮

アッパーとライニングには厳選された上質な革を使用。しなやかな革は履くほどに足に馴染み、経年変化の美しさも楽しめます。甲の部分には「かぶせモカ」と呼ばれる縫製技術が施され、革の継ぎ目を覆うように縫い合わせることで水の侵入を防ぎます。通常のドレスシューズに比べて太い糸で幅広く縫い合わされているため、しっかりとした武骨な印象とカジュアルな表情が際立つ仕上がりです。

インソールはクッション性を備え、長時間歩いても疲れにくい仕様。アウトソールには登山靴にも用いられるようなグリップ性の高いコマンドソールを採用し、凹凸のある構造が滑りにくさを実現しています。ソールとアッパーの接合には、縫い目からの浸水を防ぐ堅牢な製法が用いられていますが、このチロリアンシューズの特徴的な見た目が実用から生まれたデザインなのです。
やや厚みのあるソールは重厚そうですが、スニーカー派の人でも違和感なく履ける軽やかさと安心感が魅力です。
また、一般的な革靴と異なり、履き口が広くとられているため、紐を緩めるだけで簡単に脱ぎ履きができるのも良いところです。自分の足に合わせてフィットさせることができ、靴べらいらずで、脱ぎ履きの機会が多い日本の暮らしにもしっくり馴染む設計です。

日常に溶け込む使いやすさ

デニムやワイドパンツと合わせればカジュアルに、きれいめパンツやロングワンピース、コートと合わせれば大人らしい抜け感のあるスタイルに。黒のスタイリッシュな佇まいは、秋冬のコーディネートに重宝します。きれいめ、カジュアル、ワークといった複数の表情を併せ持つため、フォーマルな場面を除けば、幅広いスタイリングに対応してくれます。シンプルな履きやすさの中に、つい目で追ってしまう存在感があります。

大人の「こうしたい」を叶える工夫

伝統的な靴作りをベースにするTRACHT TIROL（トラクトチロル）は、1996年にチロルシューズ発祥の地の隣国イタリアで誕生しました。チロル地方の文化を受け継ぎつつも、現代のライフスタイルに合う靴を提案しています。伝統的な機械組み立てに手作業も取り入れることで、クラフト感と効率性を兼ね備えた靴作りを実現。その姿勢は「長く愛用できる一足」を届けたいという想いの表れです。

飽きのこないデザインと確かな耐久性。普段使いの中で気負わずに履けて、それでいて品のある足元をつくってくれる、そんな一足として活躍する、TRACHT TIROL（トラクトチロル）です。